著者: マリア・フォンテーン
10月 3, 2023
イエスは、言われました。「互に愛し合うならば、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることを、すべての者が認めるであろう。」(ヨハネ13:35)
インターネットでつながった今日の世界では、オンラインコミュニケーションを通じて、文字通り世界中の誰とでも一瞬でつながれるので、私たちはかつてないほど他人とつながっているように感じるかもしれません。情報は、ほぼ瞬時にあらゆる場所に行き渡ります。ソーシャルメディアでは、人々の生活を断片的に知ることができます。しかし、ただ他人について何かを知っているというだけでは、親密な交流を通じて形成される真の結束という強力な絆は生まれません。実際、たくさんの人がこれまで以上に孤立しているように見えます。
多くの人は、他人の考えや行動を知り、それに合わせることによって、団結しようとします。しかし、真の団結とは、他人に合わせることでも、他人についての情報を得ることでもありません。他人とうまくやるために仮面をつけても、自分の霊と相手の霊とが意味のある形で結びつくことにはなりません。
団結とは、神の御霊が私たちの内に生み出してくださる愛を分かち合うことであり、そのような霊の団結こそが、私たちが主に従う者であることを示すものです。主の愛の霊は、このような団結と一体感を与えることのできる宇宙で唯一の力です。
人はさまざまなものを「愛」と呼びますが、主の愛はとても力強く、もし私たちがその愛によって人生を導かれ、それを他の人々に輝かせるなら、それは私たちを変えるだけではなく、主の子どもたちの内にある主の霊に触れ、その愛を受け取る人たちをも変えることでしょう。
歴史を通じて、最も難しいことの一つは、人々を団結させることでした。中には、力ずくで、あるいは抑圧や恐怖や嘘を用い、人々を説得したり、盲目状態にしたりして、自分に押し付けられた哀れな模倣が完全な現実であると思い込ませることによって、そうしようとする人もいます。しかし、そのようなやり方は、必然的に失敗に終わります。なぜなら、それでは、人々の心や霊を創造的な方法で変えることができないからです。
神の愛の霊だけが、人類を真の団結へと導くことができます。そして、神の愛を選ぶのは、自ら進んですべきことです。強制されて受け取るものではないのです。イエスに心を開く人は、主の愛の霊を経験し、それを他の人と分かち合うことができます。私たちの中にある神の愛は、他の人がそれを見て、暗闇から光へと引き出されるきっかけとなる火花となり得ます。イエスを私たちの生活の中心とすることによって得られる団結は、人々の注意を引きます。そして、イエスは、彼らがますますご自分に近づけるよう、主にしかできない方法で扉を開くことができるのです。
それで思い出したのですが、あるヒンドゥー教徒の女性についての証しを聞いたことがあります。その人は、何人かのファミリーメンバーと会って、その優しさや愛に惹かれていました。生涯ヒンドゥー教に深く没頭していた彼女に、彼らが提案したのは、彼女が祈っていた神像の横にイエスの絵を置くことでした。
それからしばらくして、彼らのもとを訪れた彼女は、すっかり変わっていました。祈りの部屋にあるいくつもの神像の横にイエスの絵を置いて、祈る時にはイエスにも祈るようにしたのですが、イエスに祈るたびに、まるで芳香があたりに満ちるように感じ、祈りの答えも常に与えられたと言うのです。そこで彼女は、イエスを信じるようになりました。
私は先日ある動画を見たのですが、それは、世界中のクリスチャンがどのような団結を示せるかという素晴らしい証明です。『The Blessing(ザ・ブレッシング)』という題名の曲[1] で、民数記6:24–26に記されている、「願わくは主があなたを祝福し、あなたを守られるように。願わくは主がみ顔をもってあなたを照し、あなたを恵まれるように。願わくは主がみ顔をあなたに向け、あなたに平安を賜わるように」という祝福を元にしています。
World Blessing—Hope without Bordersが制作したこの動画は、世界154カ国の人が257の言語で歌っている短いクリップをまとめたものです。この曲はパンデミックが始まった頃、2020年3月に制作されており、今では再生回数が9,300万回を超え、何千ものコメントが寄せられています。
文化と言語の多様性が、世界中の神の子どもたちを通して輝く神の御霊の力と相まって、私たちは神にあって一つであるという事実を際立たせます。私がこれまでに見聞きしたものの中で、最もパワフルな曲の一つです。
あるサイトによると、この歌は現在3,000以上の言語で歌われているそうです。歌詞は聖句になっており、聖書はこれまで少なくともその一部が推定3,500の言語に翻訳されているため、この曲は世界中でヒットしました。2020年の初めにケアリー・ジョーブとコディー・カーンズによって作曲されて以来、主はこの曲を、御霊の自由の叫びのように、主の子どもたちの間に広めてくださったのです。
教理や言語、文化、その他多くの違いが、神に従う者たちの多様性を示すと同時に、神の子ども一人ひとりから放たれる神の御霊が、最も重要なこと、すなわち私たちは主にあって一つであるということを証しています。
神の愛は、トラブルや苦しみ、あるいはこの人生がもたらすどんなものにもかかわらず、輝くことができます。この動画についてYouTubeに投稿されたコメントの一部と、動画のリンクを、以下に紹介します。英語以外の言語で書かれたものには、英訳[この日本語版では日本語訳]をつけてあります。ぜひ観て楽しんでください。
動画へのコメント:
https://www.youtube.com/watch?v=d48-qbcovVY
マリア: 私たちは、未来に何が待ち構えているのか分かりませんが、未来を握っておられる方を知っています。主は、私たちと全宇宙を創造された時の愛をもって、そのすべての子どもを愛してくださいます。歌わないでいられましょうか!
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