著者: マリア・フォンテーン
4月 1, 2017
先日、落胆について考えていました。私は、仕事と健康の習慣に関する日々の計画について願っていたほどできていなかったことで落胆を味わっていたのです。こうして落ち込む経験をし、そこから抜け出るのにかなりの努力を要したことから、落胆というテーマについて自分の思うところやその他の関係したポイントを書き留めてみました。私にとってそれが癒しにつながったし、みなさんにも助けになるかもしれないので、ここで分かち合いたいと思います。記事の最後に、イエスが預言でくださった励ましや知恵の言葉を載せておきます。
何が原因であれ、津波のように問題の波が押し寄せてきた、トラック1台分の苦しみが衝突してきた、あるいは、悲しみや後悔の念の底なし穴に落っこちてしまったと感じる時、どうしたらいいのでしょう。これが私たちの現実です。どうやって回復できるのでしょうか。
理想は、何か取り組むゴールをもち、忙しく行動に出て、敵に抵抗し、落胆やうつなどを押しのけるためにポジティブな思考や行動で人生を満たすことです。それは理論上は素晴らしいのですが、私たちがひどく落ち込み、力ややる気を奮い起こすこともできない状態の時、主は一体どのぐらいのことを求められるのでしょうか。
イエスは預言で、正しい見方をするのを助けるために次のメッセージを与えてくださいました。
原因が何であれ、落胆を克服するというのは、短い旅である場合もあれば、非常に長い場合もある。大切なのは、諦めてしまい、物憂さや絶望の穴にますますはまり込むのを許してしまわないことだ。それをすると、悪化するばかりだ。日々、できることをしなければならない。
座って涙し、わたしをつかむことしかできないとしても、それをしなさい。理由が想像できなくても、大小関わらず、しがみつくためにできることをしなさい。そうするにつれて、毎分、毎時間、毎日、少しずつ勝利に近づき、ゆくゆくは落胆の鎖をかなぐり捨てることができる。そのような鎖は、悲しみや悲嘆や喪失感によって、あるいは自分が何に落胆しているのかも理解できない時に、大きくなっていくものである。
大切なのは、日々、どのぐらい大きなステップを踏めるかではなく、ステップを踏んでいること自体である。その時点で自分のベストを尽くしているかどうかが大切なのだ。あなたを圧倒させるものの深みから指1本あげることしかできないとしても、それは進歩である。
ヨブのことを考えてみなさい。ヨブは、落胆の深みにあって灰の山に座っていた。いきなり元気いっぱいに飛び起き、そこから出て、何かポジティブなことをする、というわけにはいかなかったのだ。絶望と怒りと自己嫌悪の淵に落ち、わたしに疑いと異議と責めを投げかけることさえした。それでも、わたしにしがみつこうと最善を尽くしていた。彼は絶望を口にしたが、わたしが彼の心のうちの混乱や苦しみを理解すると信頼していた。
進歩しているように思える時もあれば、再び敗北に落ち込むように思える時もあるだろう。だが、どんなに大変でも、一歩踏み出す努力をするたびに、たとえそれが、膝を抱えてわたしに泣いて呼ばわり、助けを求めることでしかなくても、わたしは共にいて、どれだけ長くかかろうと、そういう時の支えとなってあげよう。わたしは決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない。[7]
ヨブは、落胆と絶望の穴に再び陥っても、試み続けた。人生の障害を克服するのが簡単に素早くできるということは滅多にない。それは過程であるのだ。何にもまして大切なのは、あきらめないことだ。時には、前に進みたいと願うことだけが、あなたにできる全てかもしれない。そしてまた、多くの行動や決意や戦いが可能な時もあるだろうし、その場合、わたしはそれを期待する。
できることをしなさい。それがどんなに小さくとも、大きくとも、わたしは共にいる。時に元気付け、時に黙ってあなたを抱きかかえる。時には、わたしにあなたを支えさせるだけで十分だ。慰めが心に流れ込むようにすることこそ、大きな進歩だという時がある。
誰かが描いた美しい絵があるのだが、その絵では、とても弱まり、打ちひしがれ、わたしにしがみつく力を振り絞ることもできない人を、わたしが腕に抱えている。その人はそんな状態でも、わたしが彼を抱えるままにさせている。わたしは、あなたが落胆に直面した時にどれほど明るく、前向きで、元気があるかを見ることはしない。わたしはあなたの心を見る。
わたしはいつもあなたの近くにいて、あなたを支え、助け、世話する。わたしに抱き寄せてもらうだけの力しかないとしても、わたしはあなたのことを誇りに思う。あなたへのわたしの愛は、無条件であり、永遠なのだ。
1 2 コリント 1:8.
2 詩篇 103:14.
3 ヘブル 4:15.
4 ヨハネ 11:33.
5 マタイ 26:37–38; ルカ 22:44.
6 マタイ 27:46.
7 申命記 31:6.
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