もっとイエスのように:忍耐と思いやりについての言葉

7月 23, 2019

著者:ピーター・アムステルダム

[More Like Jesus: Reflections on Patience and Compassion]

July 23, 2019

私は最近、『もっとイエスのように』シリーズを読み直しています。他の人からの引用句を調べることは役に立つことが分かったので、それをまとめたものの第一弾として、『もっとイエスのように:感謝の心と謙虚さについての言葉』を出版しました。このシリーズを読み直しながら、それぞれの主題について、引用句をまとめてきました。今回は2つの主題についてまとめたものを紹介し、これからも時折そうしていきたいと思います。

忍耐

「我慢強さ、寛容、辛抱、粘り強さなどの側面を持つ忍耐の実は、神への献身と最も密接に関連する実である。敬虔な性格特性はすべて、神への献身から生じ、それを礎としている。しかし、忍耐の実は、神との関係から特別な方法で生じるのだ。」—ジェリー・ブリッジズ

「待つというのは難しいことだが、神と共に歩もうとするのであれば、神を待ち望む忍耐の心を養わなければならない。待つことを学びなさい。」—ジェームズ・K・サー

「忍耐強さとは、単に待つ能力ではない。それは、待っている間の振る舞い方なのだ。」—ジョイス・マイヤー

「自分の人生を、今より速く動かすことはできない。状況がいかに差し迫っているように思えたとしても、物事は起こる時に起こるのであって、一分たりとも早くは起こらない。自分に対して忍耐強くあれ。他者に対して忍耐強くあれ。人生に対して忍耐強くあれ。忍耐は常に報われる。」—イヤンラ・ヴァンザント

「宣教師となるために絶対的に必要なものが3つある。1に忍耐。2に忍耐。そして、3に忍耐である。」—ハドソン・テーラー

「神ご自身が、辛抱強さの最高の手本である。他の人に対して忍耐を切らしそうになる時、立ち止まり、私たちに関して、また私たちが神に対して犯した多くの過ちに関して、神がいかに恵み深く、辛抱強くあられるかを考えるべきだ。神が私たちに対して、それほども忍耐しておられるのに、自分は他人の弱点や失敗、不当な扱いに我慢できないと考えるとは、私たちは一体何様のつもりなのだろう。」—アレクサンダー・ストラウチ

「もし世界に喜びしかなかったなら、私たちは決して勇気と忍耐を学べない。」—ヘレン・ケラー

「忍耐は知恵の友である。」—ヒッポのアウグスティヌス

「待ち、せがみ、祈っても、神の声が聞こえないのは辛いものだが、神が答えられるまで、じっと待ちなさい。」—E・M・バウンズ

「主よ、私たちに忍耐を鍛錬する方法を教えたまえ。行動するよりも待つほうが難しいことがよくあるのです。」—ピーター・マーシャル

「[忍耐を]手に入れるのがそれほど難しいもう1つの理由は、それが手に入る方法を私たちが好まないことが多いからだ。ローマ5章3節には『患難は忍耐を生み出す』とあり、ヤコブ1章3節には『信仰がためされることによって、忍耐が生み出される』とある。どちらの場合も、生み出されるものは忍耐であり、それは、屈することなく、とてつもない重荷やプレッシャーのもとに留まる能力である。ただ、辛いのは、その能力を生み出すことになる患難、テスト、試練だ。私たちはもっと容易な方法で実が結ばれることを好むが、これが神のやり方なのだ。」—ロバート・カーバー

「忍耐力とは、待つ能力ではなく、待っている間に良い態度を取り続ける能力だ。」—不詳

「良い教師であるには忍耐が必要であり、良い医師であるにも忍耐が必要だ。それどころか、何かに秀でたい、何かの技術を身につけたいと願うなら、忍耐は強みとなる。」—エクナット・イーシュワラン

「待っている人は、忍耐のある人だ。忍耐という言葉は、何か隠されたものが、その姿をいずれ現すはずだと信じて、その場にとどまり、その状況を最大限に生き抜くのを厭わないことを意味している。」—ヘンリ・J・M・ナウエン

「他の人のことを待たなければならない時は、主を待ち望むために自分自身を訓練する絶好の機会かもしれない。」—ジョニー・エレクソン・タダ

「聖書が忍耐について語る時、…単に将来何かを得るまで待つ能力をはるかに超えた美徳として語っている。神の完璧なタイミングに信頼するという、魂の休息や平安以上のものである。ここに見られる忍耐は、他の人との対人関係に主眼を置いている。それは、個人的に傷つくような状況にある時、辛抱強く、我慢強くあるという忍耐であり、もっとも難しい種類の忍耐だ。」—R・C・スプロール

「忍耐せよ。忍耐せよ。あなたは常に大急ぎだが、神はそうでない。」—C・H・スポルジョン

「忍耐力とは、他者から受ける不当な扱いに対して、恨んだり憤慨したりすることなく、それを長らく我慢できる能力である。」—ジェリー・ブリッジズ

「私たちの主は、その家族の中に多くの弱い子を持ち、その学校の中に多くの鈍い生徒を持ち、その軍隊の中に多くの未熟な兵士を持ち、その群れに多くの脚が不自由な羊を持っておられる。それでも、主は彼らすべてに辛抱し、誰一人として捨て去りはされない。自分の兄弟をそれを同じように扱うことを学んだクリスチャンは、幸いである。」—J・C・ライル

「忍耐とは、自分には解決できない問題を神が解決してくださるのを待つことである。」—不詳

「冬の時期に、木を切ってはならない。どん底の時期に、否定的な決断を下してはならない。気分が最悪な時に、最も重要な決断を下してはならない。待ちなさい。辛抱しなさい。嵐は過ぎ去る。春がやってくる。」—ロバート・H・シュラー

「自分が受けずに済んでいるさまざまな苦難について考えてみなさい。そうすれば、今被っている苦難に辛抱強く耐える助けとなるだろう。」—リチャード・セシル

「霊的成長は、ファストフードのようには行かない。その根が育つには時間がかかるので、それを受け入れ、忍耐強くある必要がある。」—ラビ・ザルマン・シャクター=シャロミ

「神は、早くも遅くもない、完璧なタイミングをお持ちである。それには少しの忍耐と多くの信仰が必要だが、待つだけの価値がある。」—不詳

「忍耐しなさい。どんなことでも、楽にできるようになるまでは難しいものだ。」—サアディー

「神は毎日、辛抱強く私たちと接してくださるが、私たちは毎日、友人や隣人、愛する者たちに対してイライラしそうになる。神の御前における私たちの過ちや失敗は、私たちをいら立たせる他人の些細な行為より、はるかに深刻なものであるのに。神は私たちに、他人の弱さに寛大に耐え、それを大目に見て、神が私たちを赦してくださったように、彼らを赦すよう求めておられる。」—ジェリー・ブリッジズ

思いやり(あわれみ)

「思いやりは自然と湧いてくるものではない。同情はそうだが、思いやりは単なる同情ではない。ただの感情ではないのだ。思いやりは、ものの見方であり、生き方、捉え方、また自分を制する習慣である。そして何よりも、愛は自分の安楽や都合より大切なものだという選択をすることである。」—グレノン・ドイル・メルトン

「思いやりはさまざまに定義できるが、その本質は基本的な優しさであり、自分自身や他の生けるものたちの苦しみを深く認識し、さらに、それを和らげたいと願い、努力することである。」—ポール・ギルバート

「同情は問題を認識するが、思いやりは腰を上げ、目を上げて、『これについて何かをしなければ』と言う。」—ブライアン・ヒューストン

「自分自身や他の人に対して思いやりや優しさを示すことによって、慈悲の心を育むことができる。」—ブリー・ミラー

「キリストにあっての純真さとは、愛と思いやりである。」—ピーター・ニー・コーリー

「私は、信者としての最善の生き方は、注ぎ出すことだと信じている。私たちは、思いやり、福音の真理、愛、赦し、寛大さを注ぎ出すために造られているのだ。」—ディノ・リゾ

「愛には、行動に導く思いやりが伴う。」—トニー・メリダ

「思いやりは私たちに、痛みのあるところに行き、苦しみのあるところに入って、失意、恐怖、混乱、苦悩を共にするよう求める。思いやりは私たちに、窮状にある人と共に叫び声を上げ、孤独な人と共に嘆き、泣いている人と共に涙するよう促す。思いやりは私たちに、弱い者に対しては弱く、脆弱な者に対しては脆弱で、無力な者に対しては無力であるよう求める。思いやりとは、人間らしい状態に完全に身を置くことである。」—ヘンリ・J・M・ナウエン

「富める者に対しても、貧しい者に対しても、すべての人に対して思いやりを持て。人はそれぞれ、苦しみを抱えているのだから。」—不詳

「思いやりは、ただの同情とは違い、相手の内に自分の姿を見るようにさせる。また、相手の苦しみを防いだり和らげたりする方法を見つけるまで、私たちの心を揺さぶる。」—リンダ・バルボサ

「思いやりは、非難よりも多くの罪を癒やす。」—ヘンリー・ウォード・ビーチャー

「罪とは、個人的なものでも構造的なものでもあり、すべての人は人種や肌の色に関係なく、神にとっては等しく大切な存在であるということを、私は学んだ。その決意をもって、私たちは新しい町で、思いやりの心で人々に手を差し伸べ始めたのだ。」—ティム・オアー

「世界中どこにおいても、あなたのパートナー、友人、親、教師、隣人、同僚、子どもに最も望まれる特性は、親切である。親切とは、思いやりを日常的に実践することだ。」—アミット・スード

「私の考えでは、共感と思いやりを発揮することが、人間性の最も優れた部分である。それは、自分には理解し難いほど異なる痛みや窮状を抱えている人の立場になって考えようと、自分を奮い立たせる時に起こることだ。」—サラ・マクブライド

「主イエスがされたように、あれほどの愛情深い思いやりをもってこの世界に来、人々が必要としているものすべてを気にかけた人は、誰もいない。しかし、主は私たちに、こう宣言される。『よくよくあなたがたに言っておく。わたしを信じる者は、またわたしのしているわざをするであろう。そればかりか、もっと大きいわざをするであろう。わたしが父のみもとに行くからである。』(ヨハネ14:12) 神は、私たち全員が、御言葉に示されているすべてのことを思い切って信じるだけの大胆な信仰を持つことを望んでおられる。」—スミス・ウィグルスワース

「情熱的な祈りは、私たちを思いやりのある人間に変えてくれる。」—サミー・ティピット

「神は、私たちの手の届かないほどの高みに住んでいるわけではなく、私たちの祈りを熱心に待っておられる。神は裁き主であられるが、その思いやりある心が、私たちを気にかけてくださっていることを確かに示している。」—グレタ・スワーン

「私たちが恩知らずの時にも、祝福を与え続けるほど、神は寛容であわれみ深い方であることを、私たちは感謝すべきだ。」—不詳

「誰であろうと、どんなに成功していようと、どんな状況であろうと、思いやりは誰もが受け取り、与える必要のあるものである。」—キャサリン・プルシファー

「人生の目的は奉仕であり、思いやりを示し、他者を助ける強い意志を示すことである。」—アルベルト・シュヴァイツァー

「人の一生の内で、試練の砂漠にいる時ほど、思いやりのバラが喜ばれることはない。」—パトリシア・パートニー・ダッシャー

「愛と思いやりは贅沢品ではなく、必需品である。それなくして、人間は生き延びられない。」—ダライ・ラマ

「私たちは神の子として、他の人たちに対して心からの思いやりを持つ必要がある。たとえ、必ずしも共感できない相手や、共有経験のない相手であっても。」—シャリ・ハワートン

「思いやりという概念は、生けるものすべてが互いに依存し合い、互いの一部であり、互いに関わり合っていることを強く認識することに基づいている。」—トマス・マートン

「神の夢は、あなたと私、そしてすべての人が、私たちは家族であること、また、一体感や善意、思いやりを抱くよう造られているということを、理解することだ。」—デズモンド・ツツ