クリスマスのための9つのデボーショナル
12月 20, 2016
著者:ピーター・アムステルダム
クリスマスのための9つのデボーショナル
[Nine Devotionals for Christmas]
December 20, 2016
クリスマスは、私たちクリスチャンにとって極めて重要なお祝いです。私たちの主の誕生と、それにまつわる様々な出来事、そして主の誕生の意味を記念する時だからです。昨年(2015年)、私は1918年以来毎年イギリスで行われている「9つの聖書日課とクリスマスキャロル」という伝統的なクリスマス礼拝のことを知りました。それはかなり信仰を高めるものであったので、ここディレクターズ・コーナーで紹介してあります。その記事を読み直してみて、選択されている聖書の言葉に今一度感動しました。それは、創世記に書かれている、救い主が来るという最初の約束から始まって、ヨハネの福音書にある、言葉が肉体となったことについての説明に至るまでが組み合わされて、イエスの誕生に関する話を網羅しているのです。そこで、今年は「9つの聖書日課」の本文をそのまま概要として用い、曲目を違うものに変更してお届けしようと思います。
今年は、各デボーショナルに入っているクリスマスソングはTFIメンバーが録音したものであり、中にはTFIメンバーの作詞作曲のものも入っています。「9つの聖書日課」がおもに焦点を当てているのは、神が約束された救い主の到来について、神の言葉が何と語っているかということです。各朗読箇所の後に入っている歌は、神が人類に与えてくださった大いなる愛の贈り物、つまり御子イエスを通しての救いに対する喜びを表現しています。マリアと私は、これらの朗読箇所と歌が皆さんを霊的に養うものとなり、一年のこの時期に救い主の誕生を祝う意味の重要性に目を留める助けとなるよう祈っています。皆さんに、御霊に満たされた素晴らしいクリスマスの時がありますように。[訳注:一緒に歌いたい方のために、英語の歌詞をそのまま掲載し、その後に、何らかの日本語訳を挿入してあります。]
開始の歌
There Is Born a Child
(御子が生まれ)
Gazing out my window on a wondrous winter’s night
At a star that shone so brightly and the beauty of the sight,
I heard shepherds tell of angels who had appeared and shown the way
To a manger here in Bethlehem;
They proclaimed to all this holy day that,
There is born a Child, there will rise a Son,
There is born a Savior for the Lord’s children.
There is born a Child, there will rise a Son,
There is born a Savior for the Lord’s children.
I followed with the shepherds to a lonely manger place,
And there I saw the Child with light upon His face.
His mother Mary held Him, and pondered in her heart
All the wonders that had happened
Right from the very start, and now,
There is born a Child, there will rise a Son,
There is born a Savior for the Lord’s children.
There is born a Child, there will rise a Son,
There is born a Savior for the Lord’s children.
There is no royal palace, no velvet for the King,
But His coming is proclaimed by all
The angels as they sing!
[日本語:「御子が生まれ」]
窓の外は 不思議な冬の夜
光輝く 星が見える
天使の知らせは ベツレヘムの
聖なるこの日を 羊飼いに告げた
御子が生まれ 日が昇る
皆のための 愛の救世主
御子が生まれ 日が昇る
皆のための 愛の救世主
馬屋についた 羊飼いたちは
光輝く 幼子を見る
御母マリアは 心に留める
今までに起きた 不思議な出来事を
御子が生まれ 日が昇る
皆のための 愛の救世主
御子が生まれ 日が昇る
皆のための 愛の救世主
そこには王のための 高貴な場所はない
でも預言者は告げた 御子の訪れ
作詞・作曲:ジェリー・パラディーノ
最初の朗読箇所
神は罪深きアダムに、彼は楽園での生活を失い、彼のすえはヘビのかしらを砕くと言われる。(創世記3章)
彼らは、日の涼しい風の吹くころ、園の中に主なる神の歩まれる音を聞いた。そこで、人とその妻とは主なる神の顔を避けて、園の木の間に身を隠した。主なる神は人に呼びかけて言われた、「あなたはどこにいるのか。」 彼は答えた、「園の中であなたの歩まれる音を聞き、わたしは裸だったので、恐れて身を隠したのです。」 神は言われた、「あなたが裸であるのを、だれが知らせたのか。食べるなと、命じておいた木から、あなたは取って食べたのか。」 人は答えた、「わたしと一緒にしてくださったあの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたのです。」
そこで主なる神は女に言われた、「あなたは、なんということをしたのです。」 女は答えた、「へびがわたしをだましたのです。それでわたしは食べました。」 主なる神はへびに言われた、「おまえは、この事を、したので、すべての家畜、野のすべての獣のうち、最ものろわれる。おまえは腹で、這いあるき、一生、ちりを食べるであろう。わたしは恨みをおく、おまえと女とのあいだに、おまえのすえと女のすえとの間に。彼はおまえのかしらを砕き、おまえは彼のかかとを砕くであろう。」
更に人に言われた、「あなたが妻の言葉を聞いて、食べるなと、わたしが命じた木から取って食べたので、地はあなたのためにのろわれ、あなたは一生、苦しんで地から食物を取る。地はあなたのために、いばらとあざみとを生じ、あなたは野の草を食べるであろう。あなたは顔に汗してパンを食べ、ついに土に帰る、あなたは土から取られたのだから。あなたは、ちりだから、ちりに帰る。」[1]
What Child Is This?
(御使いうたいて)
What Child is this, who, laid to rest on Mary’s lap, is sleeping?
Whom angels greet with anthems sweet,
While shepherds watch are keeping?
This, this is Christ the King, whom shepherds guard and angels sing;
Haste, haste to bring Him praise,
The Babe, the Son of Mary.
He lies in such a lowly place where ox and ass are feeding.
The end of fear for all who hear
The Silent Word is pleading.
So bring Him incense, gold and myrrh, confess Him King to all the Earth.
The King of kings salvation brings,
Let loving hearts enthrone Him.
Raise, raise the song on high,
The Virgin sings her lullaby
Joy, joy, for Christ is born, the Babe,
The Son of Mary. Jesus, the Son of Mary
[日本語:讃美歌第二編216番「御使い歌いて」]
御使(みつか)い歌いて 牧人(まきびと)集えば
愛(いと)しき嬰児(みどりご) 静かに眠れ
今ぞ迎えん 我らの君をば
共に歌わん 我らの主をば
いぶせき馬屋に 生まれし君こそ
贖(あがな)い清むる 救い主なれ
今ぞ迎えん 我らの君をば
共に歌わん 我らの主をば
いざいざ宝を 携(たずさ)え急げや
清けき喜び あふるる今宵(こよい)
今ぞ迎えん 我らの君をば
共に歌わん 我らの主をば
作詞:ウィリアム・チャタートン・ディックス
英国の伝承曲に合わせて
2つ目の朗読箇所
神は忠実なるアブラハムに、地のもろもろの国民は彼の子孫によって祝福を得ると約束される。(創世記22章)
主の使は再び天からアブラハムを呼んで、言った、「主は言われた、『わたしは自分をさして誓う。あなたがこの事をし、あなたの子、あなたのひとり子をも惜しまなかったので、わたしは大いにあなたを祝福し、大いにあなたの子孫をふやして、天の星のように、浜べの砂のようにする。あなたの子孫は敵の門を打ち取り、また地のもろもろの国民はあなたの子孫によって祝福を得るであろう。あなたがわたしの言葉に従ったからである。』」[2]
Let the Whole World Know
(世界に告げ知らせよう)
The people of the earth sat in darkness;
They saw no light, no comfort or joy
Until the beauty of Heaven showed its power
Through a little baby boy,
Who came to bring us peace
And free our souls from the bondage of sin.
The forces of darkness were trembling;
They knew they would be conquered.
He came to win!
So let the whole world know
That their Messiah has come.
And sing, all ye on bended knee,
To Jesus, God’s Son.
Love is the magic of Christmas;
The birth of Jesus, the greatest gift of love.
And to know Him is to know
The truest meaning of freedom;
Yes, freedom’s what I’m speaking of.
The world will one day grow weary
Of the struggle for gain, the vanity and strife.
There’ll be a mighty cry of rejoicing
When Jesus comes to fill the world
With love and light!
Look up, all ye who are without hope,
And see Jesus, the Truth and the Life,
He’s the way to freedom’s open doors,
The life of liberty in love!
Let the whole world know!
Let the whole world know soon all
Oppression will be over!
Sing, all ye on bended knee,
To Jesus, Jesus!
Let the whole world know He’ll wipe
Away ev’ry sorrow and stain!
Sing, all ye on bended knee,
To Jesus, Jesus!
Let the whole world know
That their Messiah has come!
And sing, all ye on bended knee, to Jesus!
Jesus, Lord Emmanuel!
Let me hear the choir sing,
“Glory to the newborn King!”
Jesus, Child of love,
He wants you, He needs you,
He loves you! Glory, glory!
Jesus is a man of love, the Prince of Peace.
We’re gonna let the whole world know
That their Messiah has come!
Oh Jesus, love of God!
[日本語:「世界に告げ知らせよう」(この歌詞の一部は英語になっています)]
地上の人々は 悲しみに沈んでいた
天の光が彼らを照らす その時まで
人の心を罪から 解くために
自由と平和の 旗を掲げて 彼は来た
世界に告げよう メシアが来られた
神の御子キリスト・ イエスは来られた
鎖で繋がれた 人の心を解き放つ
天から来た 愛の贈り物、 幼子キリスト
世界が弱り果てて 行き詰まる その時に
イエスはこの世界を 愛と光で 包む
世界に告げよう メシアが来られた
神の御子キリスト・ イエスは来られた
全て希望をなくした者よ イエスに呼び求めよ
彼は真理に導く道 自由を与える
Let the whole world know!
Let the whole world know soon all
Oppression will be over!
Sing, all ye on bended knee,
To Jesus, Jesus!
Let the whole world know He’ll wipe
Away ev’ry sorrow and stain!
Sing, all ye on bended knee,
To Jesus, Jesus!
世界に告げよう メシアが来られた
神の御子キリスト・イエスは来られた
Jesus, Lord Emmanuel!
Let me hear the choir sing,
“Glory to the newborn King!”
Jesus, Child of love,
He wants you, He needs you,
He loves you!Glory, glory!
Jesus is a man of love, the Prince of Peace.
We’re gonna let the whole world know
That their Messiah has come!
Oh Jesus, love of God!
世界に告げよう イエスは来られた
作詞・作曲:ギデオン・ソル、マイケル・フォガティ
3つ目の朗読箇所
預言者が救い主の到来を予告する。(イザヤ9章)
暗やみの中に歩んでいた民は大いなる光を見た。暗黒の地に住んでいた人々の上に光が照った。ひとりのみどりごがわれわれのために生れた、ひとりの男の子がわれわれに与えられた。まつりごとはその肩にあり、その名は、「霊妙なる議士、大能の神、とこしえの父、平和の君」ととなえられる。そのまつりごとと平和とは、増し加わって限りなく、ダビデの位に座して、その国を治め、今より後、とこしえに公平と正義とをもってこれを立て、これを保たれる。万軍の主の熱心がこれをなされるのである。[3]
Christmas in Bethlehem
(ベツレヘムのクリスマス)
Winter fires were burning bright,
Travelers journeyed in the night.
A husband led his weary wife through the falling snow
To a humble cattle stall,
Nowhere else to go.
Christmas in Bethlehem, many years ago.
There was born a baby boy,
Mother’s heart was filled with joy,
Shepherds heard the angel voices fill the night with song,
Wise men wondered at a star,
With strange celestial glow.
Christmas in Bethlehem, many years ago.
And in Bethlehem today
Children fear, yet still they play
While mothers cry and fathers pray for peace to come again.
And around the weary world echoes the refrain:
“Christmas in Bethlehem, when shall true love reign?”
One day soon the Prince of Love
Will return from skies above
And His pow’r shall overcome all pain and tears and war.
Then shall songs of joy and praise
Ring out from shore to shore.
Christmas in Bethlehem, peace on Earth once more.
[日本語:「ベツレヘムのクリスマス」]
星降る夜に 産声響き
愛と平和が 地を包む
遠い昔に訪れた
ベツレヘムのクリスマス
羊を見守る 牧人たちの
喜びの声がこだまする
天使の歌が 夜空満たす
ベツレヘムのクリスマス
でも今はもう 喜びは消え
嘆きの声がこだまする
いつになれば帰ってくるの
ベツレヘムの愛と平和
イエスが地上に 戻られる時に
痛みや涙は拭い去られ
喜び歌い 未来がある
永遠(とわ)の平和に満たされた
ベツレヘムのクリスマス
作詞・作曲:マイケル・ドーリー
4つ目の朗読箇所
キリストのもたらす平和が予告される。(イザヤ11章)
エッサイの株から一つの芽が出、その根から一つの若枝が生えて実を結び、その上に主の霊がとどまる。これは知恵と悟りの霊、深慮と才能の霊、主を知る知識と主を恐れる霊である。彼は主を恐れることを楽しみとし、‥‥正義をもって貧しい者をさばき、公平をもって国のうちの柔和な者のために定めをなし‥‥。
おおかみは小羊と共にやどり、ひょうは子やぎと共に伏し、子牛、若じし、肥えたる家畜は共にいて、小さいわらべに導かれ、雌牛と熊とは食い物を共にし、牛の子と熊の子と共に伏し、ししは牛のようにわらを食い、乳のみ子は毒蛇のほらに戯れ、乳離れの子は手をまむしの穴に入れる。彼らはわが聖なる山のどこにおいても、そこなうことなく、やぶることがない。水が海をおおっているように、主を知る知識が地に満ちるからである。[4]
Ring Christmas Bells
(鈴の音 響かせ)
Ring Christmas bells, merrily ring,
Tell all the world, Jesus is King,
Loudly proclaim with one accord
The happy tale, welcome the Lord
Ring Christmas bells, sound far and near,
The birthday of Jesus is here,
Herald the news to old and young,
Tell it to all in every tongue
Ring Christmas bells, toll loud and long,
Your message sweet, peal and prolong,
Come, all ye people, join in the singing,
Repeat the story told by the ringing,
Ring, ring, ring Christmas bells,
Ring, ring, ring Christmas bells
Loudly proclaim with one accord
The happy tale, welcome the Lord,
Ring Christmas bells, ring Christmas bells,
Merrily ring, tell all the world
Loudly proclaim with one accord
The happy tale, welcome the Lord,
Ring Christmas bells, ring Christmas bells,
Merrily ring, tell all the world Jesus is King
[日本語:「鈴の音 響かせ」]
鈴の音 響かせ 世界に知らせよ
王なるイエスを みんなで迎えよ
鈴の音 鳴らして 全地に教えよ
イエスの誕生 このよき知らせを
鈴の音 響かせ みんなに伝えよ
鈴の音 鳴らして 全地に教えよ
イエスの誕生 このよき知らせを
王なるイエスを みんなで迎えよ
歌え今 クリスマス
告げよ 主の訪れを
Ring ring ring 鈴の音
Ring ring ring 響かせ
王なるイエスを みんなで迎えよ
鈴の音 響かせ 世界に知らせよ
歌え今 クリスマス
告げよ 主の訪れを
Ring ring ring 鈴の音
Ring ring ring 響かせ
王なるイエスを みんなで迎えよ
鈴の音 響かせ みんなに伝えよ
鈴の音 鳴らして イエスの誕生
知らせよ
Ring ring ring ring
鈴の音 全地に 響かせ
作詞・作曲:この曲はウクライナ民謡を基に作曲され、1936年にピーター・J・ウィルウフスキーによって歌詞が付けられました。
5つ目の朗読箇所
御使ガブリエルが恵まれた処女マリヤのもとを訪れる。(ルカ1章)
六か月目に、御使ガブリエルが、神からつかわされて、ナザレというガリラヤの町の一処女のもとにきた。この処女はダビデ家の出であるヨセフという人のいいなづけになっていて、名をマリヤといった。御使がマリヤのところにきて言った、「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます。」
この言葉にマリヤはひどく胸騒ぎがして、このあいさつはなんの事であろうかと、思いめぐらしていた。すると御使が言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう。」
そこでマリヤは御使に言った、「どうして、そんな事があり得ましょうか。わたしにはまだ夫がありませんのに。」 御使が答えて言った、「聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それゆえに、生れ出る子は聖なるものであり、神の子と、となえられるでしょう。」‥‥そこでマリヤが言った、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように。」 そして御使は彼女から離れて行った。[5]
O Holy Night
(さやかに星はきらめき)
O holy night! The stars are brightly shining,
It is the night of our dear Savior’s birth;
Long lay the world in sin and sorrow pining,
’Til He appeared and the soul felt its worth.
A thrill of hope, the weary soul rejoices,
For yonder breaks a new and glorious morn’;
Fall on your knees, oh, hear the angels’ voices!
O night divine,
O night when Christ was born!
Truly He taught us to love one another;
His law is love, and His gospel is peace.
Chains shall He break, for the slave is our brother,
And in His name all oppression shall cease.
Sweet hymns of joy in grateful chorus sing we,
Let all within us praise His holy name.
Christ is the Lord, oh, praise His name forever!
His power and glory evermore proclaim!
[日本語:讃美歌第ニ編219番「さやかに星はきらめき」]
さやかに星はきらめき
御子イェス 生まれ給う
長くも闇路をたどり
メシヤを待てる民に
新しき朝は来たり
さかえある日は昇る
いざ聞け 御使い歌う
妙(たえ)なる天(あま)つ御歌を
めでたし きよし今宵(こよい)
「互いに愛せよ」と説き
平和の道を教え
すべてのくびきをこぼち
自由を与え給う
げに主こそ平和の君
たぐいなき愛の人
伝えよ そのおとずれを
広めよ きよき御業を
たたえよ 声の限り
作曲:アドルフ・アダン
作詞:プラシド・カポー
6つ目の朗読箇所
聖ルカがイエスの誕生について語る。(ルカ2章)
そのころ、全世界の人口調査をせよとの勅令が、皇帝アウグストから出た。‥‥人々はみな登録をするために、それぞれ自分の町へ帰って行った。ヨセフもダビデの家系であり、またその血統であったので、ガリラヤの町ナザレを出て、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。それは、すでに身重になっていたいいなづけの妻マリヤと共に、登録をするためであった。ところが、彼らがベツレヘムに滞在している間に、マリヤは月が満ちて、初子を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。客間には彼らのいる余地がなかったからである。[6]
Unto You Is Born This Day
(あなたがたのためにお生まれになった)
Unto you is born this day, in the city of David
Unto you is born this day a Savior.
Hallelujah, hallelujah!
Oh, glory to God! Glory in the highest!
Peace on earth to men of good will.
Hallelujah, hallelujah!
Unto you is born, unto you is born a,
Is born a Savior.
“For unto you is born this day in the city of David a Savior,
Which is Christ the Lord. And this shall be a sign unto you;
Ye shall find the babe wrapped in swaddling clothes,
And lying in a manger.”
Wonderful, Counselor, Mighty God,
The Prince of Peace,
He shall be called
Wonderful, Counselor, Mighty God,
The Prince of Peace,
The Savior!
Unto you is born this day,
Is born a Savior this day.
[日本語訳]
あなたがたのために きょうダビデの町にお生まれになった
あなたがたのために 救い主がお生まれになった
ハレルヤ ハレルヤ
いと高きところでは 神に栄光があるように
地の上では み心にかなう人々に平和があるように
ハレルヤ ハレルヤ
あなたがたのために お生まれになった
救い主がお生まれになった
「きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。
このかたこそ主なるキリストである。
あなたがたは、幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。
それが、あなたがたに与えられるしるしである。」
驚くべき方、助言者、力ある神
平和の君
そう唱えられる
驚くべき方、助言者、力ある神
平和の君
救い主
あなたがたのために お生まれになった
きょう救い主がお生まれになった
作詞・作曲:ジョン・リッスン
7つ目の朗読箇所
羊飼たちが飼葉おけのある場所に行く。(ルカ2章)
さて、この地方で羊飼たちが夜、野宿しながら羊の群れの番をしていた。すると主の御使が現れ、主の栄光が彼らをめぐり照したので、彼らは非常に恐れた。御使は言った、「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。あなたがたは、幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。それが、あなたがたに与えられるしるしである。」 するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現れ、御使と一緒になって神をさんびして言った、「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があるように。」
御使たちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼たちは「さあ、ベツレヘムへ行って、主がお知らせ下さったその出来事を見てこようではないか」と、互に語り合った。そして急いで行って、マリヤとヨセフ、また飼葉おけに寝かしてある幼な子を捜しあてた。[7]
Run with Torches
(灯りを持って走れ)
Run with torches to light the dim stable;
Run with torches, good villagers, run!
Christ is born, O come and adore Him.
Mary calls you, kneel before Him.
Come, come, come and behold the Child;
Come, come, come and see Christ, the Lord.
Tell the others to hurry to greet Him;
Tell the others to come to His side.
One and all as you come and adore Him;
Quietly, quietly kneel before Him.
Come and behold the Child,
Come, come, come and see Christ the Lord.
Come and see Christ the Lord!
[日本語:「灯りを持って走れ」]
灯りを持って走れ
馬小屋を照らせ
キリストがお生まれになる
御前にひざまづけ
来て 来て見よ 御子を
来て 見よ 主キリストを
皆のもとへ 「急げ」と
皆に告げ知らせよ
皆来て 御子を愛せ
御前にひざまづけ
来て 来て見よ 御子を
来て 見よ 主キリストを
主キリストを
伝統的なキャロル
8つ目の朗読箇所
東方の博士(王)たちが星に導かれてイエスを訪れる。(マタイ2章)
イエスがヘロデ王の代に、ユダヤのベツレヘムでお生れになったとき、見よ、東からきた博士たちがエルサレムに着いて言った、「ユダヤ人の王としてお生れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちは東の方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました。」 ヘロデ王はこのことを聞いて不安を感じた。エルサレムの人々もみな、同様であった。
そこで王は祭司長たちと民の律法学者たちとを全部集めて、キリストはどこに生れるのかと、彼らに問いただした。彼らは王に言った、「それはユダヤのベツレヘムです。預言者がこうしるしています、『ユダの地、ベツレヘムよ、おまえはユダの君たちの中で、決して最も小さいものではない。おまえの中からひとりの君が出て、わが民イスラエルの牧者となるであろう。』」
そこで、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、星の現れた時について詳しく聞き、彼らをベツレヘムにつかわして言った、「行って、その幼な子のことを詳しく調べ、見つかったらわたしに知らせてくれ。わたしも拝みに行くから。」
彼らは王の言うことを聞いて出かけると、見よ、彼らが東方で見た星が、彼らより先に進んで、幼な子のいる所まで行き、その上にとどまった。彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。そして、家にはいって、母マリヤのそばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、また、宝の箱をあけて、黄金・乳香・没薬などの贈り物をささげた。そして、夢でヘロデのところに帰るなとのみ告げを受けたので、他の道をとおって自分の国へ帰って行った。[8]
We Three Kings
(我らはきたりぬ)
We three kings of Orient are.
Bearing gifts, we traverse afar,
Field and fountain, moor and mountain,
Following yonder star.
Oh, oh, star of wonder, star of night,
Star with royal beauty bright.
Westward leading, still proceeding,
Guide us to thy perfect light.
“Born a King on Bethlehem’s plain,
Gold I bring to crown Him again.
King forever, ceasing never,
Over us all to reign.”
“Frankincense to offer have I,
King and God and deity nigh.
Prayer and praising, all men raising,
Worshipping God on High.”
“Myrrh is mine, its bitter perfume
Breathes the sign of gathering doom.
Sorrowing, sighing, bleeding, dying,
Sealed in a cold, stone tomb.”
Glorious now, behold Him arise,
King and God and sacrifice.
“Alleluya, Alleluya!”
Earth to heaven replies.
[日本語:讃美歌第二編52番「我らはきたりぬ」]
我らは来たりぬ はるけき国より
星に導かれ 野山越えて
ああ 奇(く)しく輝く 星の光よ
我らを導け 御子(みこ)のみもとに
我が持ち来たれる 貴(とうと)き黄金(こがね)を
メシヤの冠(かむり)の 飾りとなさん
我が持ち来たれる 乳香(にゅうこう)ささげて
いと高き御神(みかみ) 共にたたえん
我が持ち来たれる 没薬(もつやく)ささげて
御(み)苦しみの日に 備えまつらん
万(よろず)を統べます メシヤは生まれぬ
ハレルヤ ハレルヤ たたえまつらん
作詞・作曲:ジョン・ヘンリー・ホプキンズ・ジュニア
9つ目の朗読箇所
聖ヨハネが受肉の大いなる神秘について明らかにする。(ヨハネ1章)
「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は初めに神と共にあった。すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。この言に命があった。そしてこの命は人の光であった。光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった。
ここにひとりの人があって、神からつかわされていた。その名をヨハネと言った。この人はあかしのためにきた。光についてあかしをし、彼によってすべての人が信じるためである。彼は光ではなく、ただ、光についてあかしをするためにきたのである。すべての人を照すまことの光があって、世にきた。彼は世にいた。そして、世は彼によってできたのであるが、世は彼を知らずにいた。彼は自分のところにきたのに、自分の民は彼を受けいれなかった。しかし、彼を受けいれた者、すなわち、その名を信じた人々には、彼は神の子となる力を与えたのである。それらの人は、血すじによらず、肉の欲によらず、また、人の欲にもよらず、ただ神によって生れたのである。そして言は肉体となり、わたしたちのうちに宿った。わたしたちはその栄光を見た。それは父のひとり子としての栄光であって、めぐみとまこととに満ちていた。[9]
Christmas Medley
(クリスマス・メドレー)
Joy to the World
(民みな喜べ)
Joy to the world, the Lord is come!
Let earth receive her King;
Let every heart
Prepare Him room;
Let Heaven and nature sing!
Joy to the earth, the Savior reigns!
Let men their songs employ!
While fields and floods,
Rocks, hills and plains
Repeat the sounding joy.
He rules the world
With truth and grace,
And makes the nations prove
The glories of His righteousness,
And wonders of His love.
[日本語:聖歌(総合版)70番「民みな喜べ」]
民みな喜べ 主は来ませり
心を 備えて
いざ迎えよ いざ迎えよ
いざ、いざ 迎えよ
地にくだりませり 救い主は
野山も 流れも
声上ぐべし 声上ぐべし
声、声上ぐべし
主は世を 統(す)べたもう 御恵みもて
主の愛 主の義を
誉め讃えよ 誉め讃えよ
誉め、誉め讃えよ
作詞:アイザック・ワッツ
作曲:不明
Hark!The Herald Angels Sing
(天には栄え)
Hark! The herald angels sing,
“Glory to the newborn King!
Peace on earth, and mercy mild,
God and sinners reconciled!”
Joyful, all ye nations, rise,
Join the triumph of the skies;
With angelic hosts proclaim,
“Christ is born in Bethlehem.”
Hark! The herald angels sing,
“Glory to the newborn King!”
Hail the Heav'n-born Prince of Peace!
Hail the Sun of Righteousness!
Light and life to all He brings,
Risen with healing in His wings.
Mild He lays His glory by,
Born that man no more may die;
Born to raise the sons of earth,
Born to give them second birth.
Hark! The herald angels sing,
“Glory to the newborn King!”
[日本語:讃美歌98番「天には栄え」]
天(あめ)には栄え 御神(みかみ)にあれや
地(つち)には安き 人にあれやと
御使(みつか)い達の たたうる歌を
聞きて諸人(もろびと) 共に喜び
今ぞ生まれし 君をたたえよ
朝日のごとく 輝き昇り
御光(みひかり)をもて 暗きを照らし
土より出(い)でし 人を生かしめ
尽きぬ命を 与うるために
今ぞ生まれし 君をたたえよ
作詞:チャールズ・ウェスレー。ジョージ・ホイットフィールドにより一部変更
作曲:フェリックス・メンデルスゾーン
編曲:ウィリアム・ヘイマン・カミングス
O Come, All Ye Faithful
(神の御子は今宵しも)
O come, all ye faithful,
Joyful and triumphant,
O come ye, O come ye to Bethlehem;
Come and behold Him,
Born the King of angels:
O come, let us adore Him,
Christ, the Lord!
Sing, choirs of angels,
Sing in exultation,
O sing, all ye citizens of Heaven above!
Glory to God,
In the Highest!
O come, let us adore Him,
Christ, the Lord!
[日本語:讃美歌111番「神の御子は今宵しも」]
神の御子(みこ)は 今宵(こよい)しも
ベツレヘムに 生まれたもう
いざや友よ もろともに
急ぎ行きて 拝まずや
急ぎ行きて 拝まずや
「神に栄え あれかし」と
御使(みつか)いらの 声すなり
地なる人も たたえつつ
急ぎ行きて 拝まずや
急ぎ行きて 拝まずや
作詞:ジョン・フランシス・ウェード
作曲:ジョン・レディング