暗闇の中の希望
2月 16, 2019
著者:マリア・フォンテーン
暗闇の中の希望
[Hope in the Darkness]
February 16, 2019
ある日私は、非常に貧しい宣教地で働いている、あるTFI宣教師からの手紙に、返事を書いていました。それを口述している内に、彼だけではなく、彼が養っている人々に宛てて手紙を書かなければという、強い促しを感じました。そしてひどく貧しい人々が、どのように感じているのだろうと考えました。おそらくは食べ物にも事欠き、子どもを学校に通わせるお金も十分なく、私たちのほとんどが生活必需品であると考えている物の多くを持っていないような人々が。
イエスが彼らに、何かを告げたがっておられるように感じました。私は事前にそれらについてあまり考えることなく、ただ書き始めました。以下は主が彼らに宛てて、私に与えられたメッセージです。書いた後で、それをトラクトにしたり、訪問先の人々への贈り物にできると気づきました。おそらく他にも色々な用途があることでしょう。
主がそれを、それらの特定の人たち以外のためにも、お与えになったのではないかという気がしています。皆さんの中でこれを使いたいと思う人は、導かれるままに内容を適宜変えて構いません。
希望のメッセージ
あなたが苦しい思いをしているなら、これはもっと良い時期が訪れるという、あなたへの希望のメッセージです。ですから、絶望したり、投げ出したりしないで下さい。辛い状況の中でも、努めて親切で愛情深く、前向きでいて下さい。あなたにより良い人生をもたらすために、命を投げ打って下さった方の愛を受け入れるなら、いつの日か報われます。その新たな人生において、あなたはその方と美しい家に、家族の一員として永遠に住まうのであり、もう二度と苦しむ必要もありません。
確かに人生は辛く、それには疑問の余地もありません。様々な決断を下すのが難しいと感じる時、相談できる誰かがおられます。心が傷つき、傍らに座って手を握ってくれる友人が必要な時に、逃れ場となって下さる誰かが。順調な時も不調な時も、そばにいて助けて下さる誰かが。そればかりかその誰かは、あなたに起こるすべての悪い出来事から、最終的には益をもたらして下さるのです。
聖書はこの方を、「悲しみの人で、病を知っていた」(イザヤ53:3)と描写しています。あらゆる苦しみの中でも最悪の苦しみを味わわれたその方は、あなたの心や体が最悪の苦しみを味わっている時、それを理解して下さいます。その方は、あなたが友人や相談相手、導き手や教師、また父親に求めるあらゆる資質を宿しておられます。その方とは、神の御子イエスです。
神の愛は尽きることがなく、際限がありません。それは最も高い山よりも高く、最も深い海よりもさらに深いのです。それは至る所に常に存在し、そのようなものは他のどこにも存在しません! それはあらゆるものを包み込み、壮大かつ荘厳です! そしてその愛は、私たちが完全に理解することなど到底不可能なほど大きいのです。
しかし神は、私たちがこの不朽の愛を、実際に体験することを望まれました。そこで、私たちの驚くべき創造主は、あるご計画を講じられました! ご自分のすべての愛と憐れみと理解を、その御子イエスの中に詰め込まれたのです。その後神は、御子を地上に送って、私たちと同じような人生を歩ませられました。イエスは赤ん坊としてお生まれになり、地上に生きて、私たちと同じ体験をされましたが、私たちと違うのは、人であられると同時に神でもあられたということです。
イエスの地上における使命は、十字架上で極度の苦しみを味わいつつ死んだ後に、死からよみがえり、父なる神と天の故郷に戻られた時に、全うされました。イエスは私たちの罪をその身に負って私たちをあがなうために、そのような究極の犠牲を払うことを厭われませんでした。私たちが罪をゆるされ、またどんなにご自分から愛されているかがわかるように、そうされたのです。
「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。」 (ヨハネ3:16)
この愛は、主があなたのために天国に家を準備されていることだけではなく、現世におけるあらゆる困難や難関や問題や損失や悲惨な出来事を通してずっと、あなたと共に歩んで下さることにも表れています。
驚くべきことに、主イエスはあなたを個人的にご存じです。あなたの名前や、あなたが味わっている辛いこともすべて。あなたのすべての問題や悲しみをご存じであり、あなたがそれら一つ一つを乗り越える手助けをしたいと望んでおられるのです。
主は常に共にいて下さり、あなたが心を開くなら、その語りかける声を聞くことができます。あなたの最高の友となり、あなたと話し続けたいと望んでおられるのです。主はあらゆる良いものや美しいものの中に宿られ、あなたがそのような良いものや美しいものを見つけられるよう、助けることがおできになります。
たとえテントや壊れかかった小屋や、雨が降ると水が流れ込む泥作りの小屋に住んでいたとしても、主が与えられる満足感を感じることができます。下水溝やゴミ捨て場で働かざるを得ないとしても、あるいはさらに悪いことに、仕事すら持っていないとしても、主はあなたを助けることがおできになります。状況がどうあれ、喜びを見いだし、希望にしがみつくことができるのです。
主は、私たちが求めるなら、そして信仰があるなら、それに答えると約束されています。自分が取るに足りない弱い存在であると感じていても、主に頼ることができるのです。そしてあなたには、イエスや他の聖徒たちと共に天国にいて、あなたのために祈っている愛する人々がいます。神は、信じる者には何事も起こりうると約束されています。
主に心を開き、主を人生の重要な一部分とするなら、主は答えて下さいます。あなたに語りかけ、有意義に人生を送る手助けをして下さいます。最高の友としてイエスを信頼するなら、平安や信仰や強さを見いだすことができるのです。
状況がどんなに困難であっても、主がすぐそばにおられ、うまく対処できるよう助けて下さると確信することができます。神は常に悪いものを取り去られるとは限りませんが、それをあなたにとってもっと耐え易いものにし、直面する一つ一つの困難を乗り越えられるようにして下さいます。
この人生を主と共に歩んだ後には、来世にも天国で、引き続き主と共に歩むことができるでしょう! 最高に美しい場所に入り、そこで永遠に喜びと平安の内に過ごすのです。そこでは愛と正義が統治し、もう二度と傷つくことも騙されることも、虐げられることも利用されることもありません。苦悩や貧困を味わうことも二度とないでしょう。
天使たちに連れられて天国へ行く時、あなたはイエスがこう言われるのを聞くでしょう。「愛する人よ、よくやった! 私の家はあなたの家だ! 入りなさい! 一緒にお祝いしよう! 永遠に!」
あなたが主の、すべてを包み込む愛を知りますように。そして自分がどれほど主にとって大切な存在かがわかりますように。主が常にそばにいて下さるという信仰が持てますように。そしてどんな状況にあっても、あなたが主の超自然的な喜びを持つことができますように。
あなたも、以下のような簡単な祈りを祈って、イエスに心に入って下さるようお願いすることができます。
「イエス様、私にはあなたが必要です。私の試練も苦労も、あなたはすべてご存知です。進むべき道がわからない時にも、あなたは共にいて下さいます。私の人生には、あなたという存在が必要なのです。どうか私の心の中に入って、過ちをゆるし、あなたの聖霊で満たして下さい。アーメン。」
イエスはあなたにこう言っておられます。「わたしはあなたの心の戸の外に立って、たたいている。あなたがわたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしはその中にはいり、わたしたちは素晴らしい食事の時間を共にするだろう。」(黙示録3:20参照) 主はあなたの人生に入って、それをご自分の喜びや平安や慰めや、永遠の救いで満たすと約束されたのです。